10月にLINE Fukuokaとの協業を発表した、電動キックボードのシェアリングサービスmobby。
九州大学で開始した実証実験も1ヶ月が経過し、12月6日より、キャンパス内での利用範囲が拡大します。

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そもそもなぜ実証実験が必要なのか。なぜLINEと協業するのか。
mobby rideの安宅さんと、プロジェクトを担当するSmart City戦略室の坂口に話を聞きました。
※本記事の最後に、12/6から九州大学にて実施するキャンペーン情報もご紹介しています!
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左:安宅秀一(あたけ・しゅういち) 株式会社mobby ride Business Development 
愛知県出身。東京の大学卒業後、フィンテック企業などを経て2019年6月より現職。

右:坂口恭平(さかぐち・きょうへい) Smart City戦略室 ビジネスプランナー
福岡県出身。関西の大学卒業後、広告代理店の企画営業職を経て2018年12月より現職。
G20FUKUOKAでのLINE公式アカウント活用や、ANAと協業したドローンデリバリープロジェクトを担当。


Contents





Reason for challenge(mobby side)
電動キックボードの「安全性」「利便性」を正しく理解してもらいたい

―そもそもなぜ、今回の実証実験が始まったのでしょうか?

安宅さん:現状では電動キックボードを「望む形で利用することができない」ためです。
日本でも海外のように、公道を自由に利用できるようにしたい。
その実現に向けた課題をクリアするために、今回の実証実験をはじめ様々なアクションを行っています。

※「電動キックボード」は、現在の日本の法律上「原動機付き自転車」に該当し、公道での走行には運転免許の携帯はもちろんのこと、「ナンバーを取得する」「ウィンカーをつける」など様々な保安基準に適合する必要があるため、本来の手軽な移動手段としての利用が難しくなっています。
「mobby」は「規制のサンドボックス制度」の認定を受け、11月1日より九州大学伊都キャンパス内を走行する実証実験を開始しています。同実証実験で得られたデータを基に、電動キックボードに日本でもっと気軽に乗れるよう、制度の整備に取り組んでいく予定です。


安宅さん:課題のひとつが、一部で持たれている「危ない」というイメージです。その印象をどう変えていくか。

例えば今、工場などで試験利用の提案を進めているのですが、工場内って、もともと自転車をよく使ってるんですよね。
mobbyの利点は、速度制限をかける、侵入禁止エリアに入らないようにするなど管理ができることです。むしろ危険度は低くなる。
また工場の場合、事務所に鍵を取りに行く・返しに行くなどの手間が発生して、自転車自体があまり使われなくなるケースもあるようです。mobbyはLINEで施錠・開錠ができるので、鍵の管理もいりません。

それと、電動キックボードって、実は日本でも買うことはできるんです。
なので東京でも福岡でも、乗ってる方をたまに見かけるんですよね。。これも課題のひとつだと思っていて。

僕らが本当に実現したい、「安全かつ便利に乗れるように、制度を変える」ことの障害になってしまう可能性があります。

電動キックボード自体はモノを見れば何ができるかはイメージしやすいけど、安全性や利便性、法制度の現状についてはなかなか正しく伝わらない。
なので今回の実証実験や体験会などの機会を通じて、こうした事実や僕らが目指す未来を正しく伝える、というのが非常に大事だと思っています。

坂口:協業が決まる以前に試乗会でmobbyに乗ったのですが、これは早く実用化してほしい!これで通勤したい!!と強く思いました。個人的にも応援したいと感じましたね。
mobby rideの皆さんは、よく「我々は電動キックボードの会社ではない」とおっしゃいますよね。
そうではなく、「様々なモビリティをもっと簡単に社会実装できるような制度を作るのだ」と。
実証実験開始を発表された際の、「福岡から制度を変えていこう」というお話も個人的にグッと来ました。

安宅さん:代表の日向もよく言っていますが、僕らは電動キックボードがやりたいわけではなく、最終的には「まちづくり」関わっていきたいんです。
ただ、まちづくりってすごく大きな話ですよね。その中で我々のポジションからできることを考えたんです。
モビリティはまちづくりに欠かせない要素のひとつ。なので、まず電動キックボードを始めとしたモビリティを簡単に安全に使えるようにする、ということからチャレンジしています。

坂口:ラストワンマイル問題の解消、ですね。ちょっと違う観点かもしれませんが、実は先週末、風邪をひいてしまって。体調悪い時って家からコンビニまでの300m~400mくらいの微妙な距離がすごく嫌なんですよね。自転車も車も家にあるんですけど、どちらでもなくて本当にmobbyがちょうど良いんだよなあ、と思いました。まさにこの週末必要としてた。(笑)

安宅さん:わかります。(笑)
福岡に来て2カ月くらい経つのですが、福岡、シェアサイクルがめちゃくちゃ使われてますよね。1年前に来たときは全然使われていなかったのに、今は老若男女に浸透している。
ということは、mobbyも相性が良いんだろうなと思うんです。


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SMART CITY DAYで実施した試乗会。多くの方が興味深々の様子で参加。

安宅さん:九州大学での実証実験は11月に開始しましたが、皆さん、アンケートにも丁寧に答えてくださって大変助かっています。評価の理由をしっかり記入してくれている方が多いので、参考になりますね。

実証実験は3月までですが、それ以降も継続して使いたいという声を多く頂いています。
継続するためには様々な課題がありますが、学生さんの話を聞いていると、キャンパス内の移動に本当に困っているようなので、今回の実験を通して彼らの本業である学業に専念できるような環境を作れるようにしたいと思っています。

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Reason for challenge(LINE side)
LINEのプラットフォームを活用してもらうことで、スマートシティ化を加速させたい

―サービスプラットフォームとしてLINEを活用することは元々決めていたんですか?

安宅さん:実はオリジナルのアプリを途中までつくっていたんです。
ただ、僕らのサービスは現状、どこでも使える訳ではありません。今も九大でしか使えない。
そのためだけにユーザーにアプリを入れてもらうのは、ものすごくハードルが高いですよね。

前身の会社で決済系のアプリをつくった際も、新たに入れてもらうのはめちゃくちゃ大変だった、という経験もあって。

もちろん、オリジナルでつくれたほうが蓄積されるデータも多いですが、今の段階で「アプリを入れて、さわってみて、乗ってもらう」ところまでユーザーにやってもらおうとするのは、僕らのエゴが強すぎる。
もっとオープンな仕組みで、ハードルの低いものはないかという議論の中で、LINE、という選択肢はすぐに出てきましたね。


坂口:僕らは「福岡を世界に誇るスマートシティに!」を目標に取り組んでいます。
代表的な取り組みが「福岡市LINE公式アカウント」を使って暮らしを便利にするというものですが、mobbyやアイカサのような便利なシェアリングサービスもLINE1つあれば簡単に利用できる、というようにLINEのプラットフォームを使ってユーザーの生活をもっと便利にすることもできると思っています。
LINEは「Life on LINE」というビジョンを掲げてるんですが、他社さんと共創することで、よりスピード感を持って、暮らしのあらゆる面をカバーできるようになりたい。

mobbyさんが電動キックボードをいち手段と考えてるように、我々も様々なサービスやモビリティがLINEのプラットフォーム上で利用できるようになればと考えていて、夏にANAさんとドローン輸送の実証実験をやったりもしています。

mobbyさんとの今回の取り組みを通して、「LINEと一緒にやりたい」と他の企業様からも関心を持って頂けたら、より良いサービスが生まれるんじゃないかなと思っています。

安宅さん:僕らもモビリティの事業を始めるにあたり、MaaSはやっぱり色々みてて、MaaSオペレーターになれたら強いよね、と話していました。でも僕らにはなかなか厳しい。
LINEみたいな、広いユーザーに日常利用されているサービスで使えてこそ、ユーザーは便利なんだと思います。
今もMaaSアプリとかは色々出てるけど、やっぱり新しいアプリを入れるのは手間ですよね。
今回の取り組みだけでなく、長期的にみても、LINEと一緒にやっていくのは大事だなと思ってます。


坂口:ありがとうございます。仰る通り、LINEの強味は既に多くのユーザーに利用されている点です。
福岡のモビリティで行くと、JR九州さんと西鉄さんが協業を発表していますよね。
先日のSmart City Dayでも二社にご登壇頂いたのですが、
今後我々ならではの強みを生かして、一緒にできることを模索したいと思っています。
将来的に、mobbyさんとの協業も含めて、相乗効果を生み出せたら良いですね!


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First challenge
福岡から、九州大学から、制度を変える!

安宅さん:僕たちはやはり対外的な発信力がまだ弱い。
先ほどお伝えしたように、取り組みについて正しく認識してもらうことに課題感があるので、
今回の対談企画含め、LINEさんからの発信を通して正しく知ってもらえるのはありがたいなと思っています。

今回、坂口さんには本当に助けられてます。
本来、僕らから「こういうことやりません?」と相談すべきところなのですが、そこに中々手が回っていない中で、坂口さんが先んじてどんどん提案してくれて。
実際にその提案が次々と形になっていて、我々の事業にとっても大きなプラスになっています。本当にありがとうございます。

坂口:mobbyさんは、電動キックボードの公道走行を可能にするために最前線で動いている重要なプレイヤーだと思っています。僕たちは「福岡から制度を変える」というチャレンジを応援してますし、できる支援をしていきたいと思っています。まずは九州大学の実証実験を成功させることからですね!

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